高齢者中心に運転免許の返納増加 伊那市

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伊那市民の免許証返納件数

高齢者が運転する車やバイクの事故が報道等でクローズアップされる中、行政や関係団体による支援施策の拡充を背景に、高齢ドライバーを中心とした運転免許の自主返納が増加傾向にある。伊那市の場合は顕著で、2016年に伊那署で受け付けた自主返納は207件(前年比71件増)。今年は1月から4月末までに129件の返納手続きがあり、既に昨年1年間の6割を超えている。

集計によると、06年に13件だった伊那市民の申請は10年間でほぼ16倍に拡大。右肩上がりが続いている。運転免許の自主返納は、加齢や病気等で運転に不安を感じるドライバーが、自ら運転免許の取り消しを申請する制度。返納者は手数料1000円で免許証の代わりに身分証として使える「運転経歴証明書」が取得できる。同市は交通事故防止につなげるために自主返納者への支援策を強化しており、自主返納の急増要因の一つになっているとみられている。

年代別の返納状況をみると、女性は70~74歳で急激に増え、80~84歳でピークになっていた。男性は75~79歳で増え始め、85~89歳が最も多かった。同署は「女性の場合、70歳を超えて初めての更新の講習(高齢者講習)を受けて返納を考える人が多くなっていく傾向が強い。男性は75歳以上の更新で受けることになる認知機能検査で意識を始め、80歳ぐらいから返す人が多くなっていく傾向がある」と分析している。

同署では免許係の窓口や講習等で免許証の返納を話題にするという。上林浩交通課長は「ご本人にしてみれば免許証を返すということは大変なこと。運転をしなくなっても、持っていること自体が張り合いだったりするので、無理に返してとは言いません。ただ、免許を返す傾向は非常に高くなっている」と話している。

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