南アシカ捕獲「減少傾向」 昨年度474頭

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南アルプス域・シカ捕獲頭数の推移

南アルプス食害対策協議会は5月31日、総会を伊那市役所で開いた。飯田、伊那、富士見、大鹿の構成4市町村の猟友会に委託して2016年度に南アルプス域で捕獲したシカの頭数について、事務局は474頭だったと報告。予算や活動時間などは各年度で異なるが、1157頭に上った13年度をピークに捕獲数は減っており「生息数も減少傾向にあるとは考えられる」としている。

シカの捕獲業務委託は11年度から開始。昨年度は8~2月の委託期間中に、飯田市が53頭、伊那市が31頭、富士見町が39頭、大鹿村が351頭を捕獲した=グラフ参照。他にくくりわなを用い、伊那市長谷の猟友会が林道南アルプス線沿いで16頭を、南信森林管理署職員が南ア地域で88頭を捕った。

今年度も引き続き捕獲に力を入れる方針。信州大農学部に委託して食害の実態調査も続け、シカ除け柵の設置で植生保護を図る。同林道沿いで取り組む外来植物の除去活動は歌宿の上方まで範囲を広げて継続する考えだ。

会長に再任された白鳥孝伊那市長は「素晴らしい成果を上げてもらっている。引き続き連携して食害対策をお願いしたい」と農学部や猟友会などに感謝。シカの生息数が増えているとみられる中アにも触れ、「南アと同様に個体調整を本格的にやっていかなければ、中アの高山植物も同じ憂き目に遭ってしまう」と懸念を示した。今年度は協議会設立から10年となり、来年2月に活動報告会と併せて記念シンポジウムを開く計画でいる。

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