農家民泊広がる人気 伊那市観光協会

LINEで送る
Pocket

受け入れ農家と触れ合いながら、農作業を体験する四條畷市田原中学校の生徒たち=8日午後、伊那市富県

伊那市観光協会が手がける農家民泊が開始から6年目を迎え、修学旅行や海外からのインバウンド(訪日旅行)などで人気を集めている。日程重複などで断るケースもあるほど。それだけに受け入れ農家の拡充は喫緊の課題だが、「若い人や環境の違う人と交流できて、自分たちにとっても刺激になる」と農家にとってやりがい度は高い。豊かな自然や農家との触れ合いを求めて「伊那でなくては」とリピーターも増えている。

修学旅行など国内からの教育旅行は大阪、東京が中心。昨年度は14校で約750人を受け入れ、今年度も同程度を予定している。

8日からは、大阪府四條畷市の田原中学校3年生139人が1泊2日の日程で訪れた。3年連続で伊那市での農家民泊を修学旅行に採用し、農作業体験や受け入れ家庭での交流を楽しんでいる。

竹村正光校長は「本校のテーマである絆でつながる学校づくりが伊那の地に合致している。二つのアルプスと天竜川、そして人情。心がほっとし、子どもたちの一生の思い出になる」と話す。

伊那市の農家民泊の場合、1軒の農家で受け入れるのは3~5人。少人数制によるアットホームな雰囲気も人気の理由の一つになっている。

海外からのインバウンドは昨年度、78団体で約1900人を受け入れた。中国を中心に、シンガポール、台湾、イスラエルなどからの旅行客も。近年は学校の教育旅行に加えて、一般の旅行ツアーが増加している。

今年も既に7月は予約が埋まっている状況。特に中国で口伝えで人気が広がり、「伊那市で農家民泊したい」と指名も出てきているという。

現在、農家民泊で実働しているのは約40軒。1回に130人程度が受け入れの限界で、大規模校の修学旅行受け入れなどは困難な状況だ。

「(農家の拡充は)地道に1軒ずつ開拓していくだけだが、最初は足踏みしていた農家の皆さんも、実際にやってみると楽しんで受け入れてもらっている」と同協会。外国語講習会を開くなど、インバウンドの受け入れ充実に向けた取り組みも始めている。

おすすめ情報

PAGE TOP