茅野市営6温泉施設 利用者60万人割れ

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茅野市の第3セクター「茅野市総合サービス」(茅野市)は、指定管理者として運営する市営6温泉施設の2016年度利用状況をまとめた。利用者は前年度比4・7%減の57万7534人、利用料収入は2・4%減の約1億9000万円となり、 市外利用者の料金を市民の1・5倍とした16年4月の料金改定の影響で、 客離れが進んだとみている。年間利用者は4年ぶりに60万人台を割り込んだ。

施設別だと、河原の湯(泉野)が3・5%減の3万7652人、金鶏の湯(金沢)が6・3%減の7万2462人、縄文の湯(豊平)が2・9%減の13万8706人、望岳の湯(玉川)が7・8%減の11万5459人、塩壺の湯(米沢)が4・3%減の12万1050人だった。

利用者が大きく減ったのは、望岳の湯(玉川)と金鶏の湯(金沢)。望岳の湯は原村境、金鶏の湯は富士見町境にあるため、料金改定で値上げの対象となった両町村の常連客が離れ、近隣の温泉施設に流れたことも考えられる。

市外利用者の割合は10・5%だった。 市内外の区分けは券売機で「自己申告」してもらっているため、 実際とは異なる可能性がある。前年度の 入場者アンケートで把握した市外利用者(別荘利用者含む)の割合は6月が22・3%、7~8月が33%だった。

今回の料金改定は、受益者負担の公平性を図るのが狙い。市民の料金は400円に据え置き、市外を600円に引き上げた。市民以外の回数券は市議会が1枚増やす修正案を可決し、12枚つづり6000円(実質1回500円)とした。

市は当初、料金改定で利用者は約20%減るものの、利用料収入は1100万円程度増えると見込んだが、結果は2万8266人(4・7%)、収入は468万2990円(2・4%)の減だった。市は「別荘利用者を市外から市内扱いにした」ことや、市内外を「自己申告」としていることなどで、試算に狂いが生じたとしている。

温泉施設は、ほぼ同一規格で整備された福祉目的の公共施設。16年度の運営経費は約2億4800万円。市は管理委託料約4900万円と減免補てんの補助金約1900万円を投入したが、燃料費の高騰や利用者の減少で約400万円の赤字となった。給食調理事業の収益や繰越利益剰余金で穴埋めする。

8日の市議会全員協議会では、議員から「市内外の(利用者)確認は難しい。本来の姿(統一料金)に戻すべきだ」といった意見が出た。市は「今すぐ利用料金を変えることは避けたい」とし、今後も福祉目的の施設として利用者の増加を図る方針を示した。

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