鳥獣被害1億円下回る 昨年度の上伊那地方

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上伊那地方の2016年度の野生鳥獣による農林業被害額は、前年比1800万円減の約9273万円と6年連続で減り、過去最高となった07年度以降で初めて1億円を下回ったことが07日、県上伊那地域振興局林務課のまとめで分かった.
シカやサル、鳥類の被害が総じて減少。市町村や猟友会などの関係機関・団体が連携し、捕獲や防護、環境整備といった総合対策を続けてきた成果とみている。

伊那市内で開いた野生鳥獣対策の協議会で報告した。上伊那が関係する南アルプス域のシカは一時期より少なくなったと推定されており、シカについては生息数自体の減少も一因と分析する。

同課によると、被害の内訳は農業関係が前年比1570万円減の7471万円、林業関係が229万円減の1802万円。獣種別では、シカが3589万円と4割近くを占め、カラス、ムクドリなどの鳥類が2302万円、サルが1398万円と続いた。イノシシ以外は前年より少なかったという。

市町村別では、サルの農業被害が目立った宮田村で増加したものの、他7市町村は減り辰野町では農業被害がほぼ半減した。農地に張り巡らされた防護柵の総延長は288キロに達しており「防除の対策も大きい」と同課。ただ、カラスによる果樹被害が多い箕輪町では「防鳥網の設置を進めているが、広い面積に掛けられない課題もある」とした。

16年度のシカ捕獲数は、個体数調整と狩猟を合わせて3474頭(暫定値)。これに国有林の捕獲実績と圏域外のハンターが上伊那で捕った数を加えて確定させるが、総数は3年連続で減る見通し。年間捕獲目標はすでに達成している。

協議会は、サルの今年度捕獲上限を643頭にすることを承認。一昨年にサルに体当たりされて、観光客がけがを負う事故があった駒ケ根市は前年の50頭から100頭に引き上げられる。

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