老松場古墳群の調査 「金のバトン賞」受賞

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市民と研究者がともに活動する全国組織「文化財保存全国協議会」の第48回新潟大会(2日、新潟県)で、伊那市東春近の「老松場古墳群」を整備し測量調査を行った東春近小学校の当時6年生と、住民有志の老松場の丘・古墳公園整備委員会らがこれまでの活動を発表し、最高賞の「金のバトン賞」を受賞した。地域に見守られながら小学生が主体となって取り組み、近年に例を見ない活動と評価された。

調査に携わった1人として伊那市創造館の学芸員、濱慎一さん(40)が代表で参加した。ポスターセッションで、児童が総合学習の一環で、古墳群周辺を公園として整備委員会と一緒に整備し、古墳の調査を行った経過と成果を発表。パネルディスカッションでは壇上に立ち、参加者約200人に説明した。

大会は文化財保存への関心高揚を目的に年1回、全国各地で開催している。「次代に引き継ぐ文化財保存運動」をテーマにした新潟大会では、実行委員会から推薦を受けた同県内外の5団体がポスターセッションに参加。子どもたちが遺跡や文化財を通して学習に取り組む様子を報告した。実行委は初めてバトン賞を設け、1団体に金のバトン、2団体に銀のバトンを贈った。

表彰状とバトンを受けた濱さんは「子どもたちが興味を持って活動し、市内の歴史にも関わる取り組みを、日頃から文化財について考える人たちに大きく伝えられたことがとてもよかった」と話す。今後、文化財保存新潟県協議会が古墳群を現地視察する予定。

整備委員会の井上征博委員長(73)は「古墳や地元の活動が全国に知られる契機になり、ありがたい」と喜んだ。

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