2017年08月10日付

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南米大陸原産のヒアリの国内侵入危機が大きな社会問題になりつつある。刺されるとやけどのような痛みが起きることから日本語で「火蟻」と書かれる。最悪アナフィラキシーショックを引き起こして死に至るケースもり、「殺人アリ」とも呼ばれる恐ろしいアリだ▼すでに国内にいるはずのない生物が日本で野生化し、問題になっているものも多い。インコやアライグマ、ヌートリア、キョンなど驚くほどさまざまな生物が国内で繁殖しているが、多くは人間によって持ち込まれているのが現実だ▼海外から物資を運ぶコンテナに紛れ込んで侵入したり、食糧難時代に食用として持ち込まれて飼育されていたものが逃げ出すなど、野生化した経緯はさまざま。最もたちが悪いのはペットとして持ち込まれたが飼いきれずに捨てられ野生化するケースだ▼陸上だけでなく湖や沼、川なども生態系の崩壊危機に瀕している。ブラックバスやブルーギル、雷魚、ミドリガメなど、予想以上に多くの外来生物がすでに住み着いてしまった▼これらの生物は天敵のいない日本では急速に生息域と個体数を拡大する。千葉県印旛沼では凶暴なカミツキガメが増殖し、懸命な駆除活動もかなわず根絶やしできないでいる。一度入り込んだら絶やすのは困難なのだ。人間社会の国際化はよいのだが動物界の国際化は困りもの。しかしそれは人間のせいであることを忘れてはいけない。

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