「前宮一を動かそう」 協力一致の思いに氏子集う

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山出し初日の難所の一つ大曲をすり抜けるように進む前宮一。周囲には埋めるほどの氏子が「重い前宮一を動かせ」と集まった

山出し初日の難所の一つ大曲をすり抜けるように進む前宮一。周囲には埋めるほどの氏子が「重い前宮一を動かせ」と集まった

「やっぱり皆、御柱が好きだから」-。前宮一を担当する富士見・金沢地区。両地区の人口を合わせると約8500人で、前回の御柱祭から700人余り減っている。富士見地区の小林元茂大総代は、御柱も大きく重いことから人手不足を心配した。ふたを開ければ、前宮一の曳(ひ)き綱は前回より400人ほど多い約2000人の氏子が曳いた。

富士見地区では、曳き子の1日当たりの人数を各区の戸数割りで割り当てた。50戸の富ケ丘区では1日25人。3月初旬に文書を各戸に配布し参加の協力を求めたところ、予定を上回る参加を得られた。東京から駆け付けた大学生の姿も。

富原区には1日20人で前回の2倍の人数。区民のほか、初めて準区民やアパート居住者にも声を掛けた。区独自にシャトルバスも用意し「気軽に参加できるように足の確保もした」(工藤真区長)。木落しや川越しの見所のある2日目には子どもたちも多く参加し、ノルマ20人を大きく上回る56人が集まる見込みだ。

金沢地区では今回、「地区総出の協力が必要」と住民に危機感を発信。地区区長会にも協力を要請し、区役員が各戸を回った際に「一緒に祭りを楽しもう」と参加協力を求めた。同地区の山下右左人区長会長は「親戚に頼んで来てもらっている家も。本当に多くの人が集まった」と、曳き綱につく氏子を見渡した。

同地区では法被を新調しないで参加できるように「たんすの中に眠っている御柱の法被を使って」と声も掛けた所も。

「前宮一を動かそう」と駆け付けた氏子の言葉を要約すると「御柱が好きだから」。小林大総代は「本当は、動かないかもしれないと思っていた」と明かした。今回、氏子の力を実感して気持ちは2日目へ。「木落しはきれいに落としたい」と話す。

金沢地区の宮坂義政大総代は「多くの氏子の力で百二十パーセントの曳行。子どもも参加して和やかな祭りになった。2日目も多くの氏子に楽しんでもらいたい」と期待する。

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