ふっくら軟らか 駒ケ根の小ブナ出荷始まる

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出荷が始まった小ブナ。新鮮なまま取引店に引き渡した=26日、駒ケ根市

「秋祭りといえば小鮒(ブナ)の甘露煮」-。上伊那地方の郷土料理に使われる小ブナの出荷が26日、駒ケ根市内で始まった。体長5センチほどに育ったフナがいけすから水揚げされ、生きたまま各地のAコープ店や直売所へ。出荷は地元の秋祭りの日程に合わせて、9月中旬ごろにピークを迎える。

JA上伊那鮒部会は今期、部会員13戸から約7・5トンの出荷を予定している。同市南割の部会員、吉澤稔さん(79)は約70アールの休耕田で養殖。佐久市の水産試験場で改良した親ブナを仕入れ、5月下旬から休耕田に放した。今年の空梅雨や暑さの影響もなく順調に生育したといい、出荷日が近づいた23日にいけすに移し泥を吐かせておいた。

雨のなかでの出荷作業となった26日朝、吉澤さんが網で小ブナをすくい上げ、重さを計量した。上流に向かって泳ぐ魚の性質を生かし、休耕田の入水口に設けたいけすに追い込むようにして水揚げした小ブナは生き生きとしており、この日は約130キロを取引店に引き渡した。

フナの消費は食生活の変化で減っているというが「より良いフナを生産し食文化を守っていくことが部会の指名」と語る吉澤さん。「この品種はふっくらとしていて軟らかくおいしいので、ぜひ食べてほしい。今年も秋がきましたね」と話していた。

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