「要配慮者」対応に力点 諏訪市で防災訓練

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車椅子利用者ら要配慮者の受け入れの手順を確認した避難所開設・運営訓練=諏訪市豊田小

9月1日の「防災の日」を前に27日、諏訪市と下諏訪町で大規模地震を想定した総合防災訓練が行われた。諏訪市では、災害時に支援が必要な「要配慮者」の受け入れに力点を置いた避難所開設・運営や倒壊家屋からの傷病者救出、初期消火などの訓練を通して関係機関や住民が対応の手順を確認し、災害に備えた。

諏訪市は豊田小学校を主会場に文出、小川、有賀の住民をはじめ消防や警察など24団体、約450人が参加し、20項目余の訓練を実施した。

避難所開設・運営訓練では、昨年6人だった高齢者や障がい者、妊婦ら要配慮者の受け入れ人数を30人に増やした。要配慮者に見立てた住民が体育館に避難してくると、市職員が聞き取りをして大人数の避難生活が大変だと見込まれる9人は同校多目的室に設けた福祉避難スペースに誘導した。

福祉避難スペースでは市保健師が体調や使用している薬などを聞き、1人については福祉避難所の市デイサービスセンター西山の里(湖南)に車で運んだ。

耳が不自由な馬留恵美子さん(44)=小川=も参加。福祉避難スペースで手話通訳士の資格を持つ市職員と手話でやりとりし、困っていることを伝えた。馬留さんは「災害時は手話通訳士の人との連絡に時間がかかるかもしれないので、近所の人と声を掛け合う必要がある」と指摘した。

終了後、同訓練を担当した職員20人余が意見交換。被災時には多数の要配慮者に対応する可能性があり、「福祉以外の職員も要配慮者にどんなことを聞き取るか分かっているといい」との意見が出た。保健師の一人は「障がいを持つ人に訓練に参加してもらい、顔と名前を一致させておくといい」と述べた。

訓練は、発生した東海地震に連動して南海トラフ地震が起き、諏訪で震度6弱を観測したと想定した。終了式で金子ゆかり市長は「雨で土壌が緩んでいる時に地震が起きると想定以上の災害になり得る。想像力を働かせ、対応してほしい」と呼び掛けた。

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