医療機器分野に参入を 岡谷でセミナー

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医工連携について学んだセミナー

ものづくりの技術と医療を結び付け、事業化を目指す「ビジネスにつなげる医工連携セミナー」が29日、岡谷市のテクノプラザおかやで開かれた。企業、大学、行政、支援機関の関係者など約60人が参加。講演や事例報告などを通じ、成長が期待される医療機器分野への参入に向けたポイントや課題を学んだ。

県テクノ財団、県中小企業振興センターよろず支援拠点、諏訪圏ものづくり推進機構が主催。同財団によると、県内製造業は今後展開していきたい事業として健康・医療分野を挙げる一方、規制への対応や販路開拓など他の分野と比べてハードルが高いことから、医工連携の第一線で取り組む関係者から具体的な進め方を学ぼうと開いた。

医工連携を支援する「日本医工ものづくりコモンズ」副理事長で慶應大学名誉教授の谷下一夫さんは「医学と工学との融合を真に実現する道筋」と題して講演した。谷下さんは「日本では医療分野とものづくり分野との連携が難しい」とし、意図的に異分野が出会う仕組み(プラットフォーム)が必要とした。

また、有意義な医療ニーズを発掘し、具現化するためには「医療現場に寄り添い、医療者との対話が重要」と指摘。「提案された医療ニーズは医療者の経験のごく一部。医療者にとっては当たり前と考えている情報(暗黙知)の中に、非医療者にとって重要な情報がある」とし、医療者との継続的な対話によって引き出すことを求めた。

規制への対応など「出口戦略」の重要性も強調。医療機器の場合、臨床試験などに多大な経費や時間がかかる可能性があることから、後発医療機器、改良医療機器、新医療機器のどれを選ぶかで研究開発の手順が異なってくるとし、規制対応を最初に考えることをポイントに挙げた。

セミナーではこのほか、異業種から医療機器分野に参入し、事業の柱に成長させた企業経営者らの講演もあった。

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