北朝鮮ミサイル 早朝の諏訪緊張と戸惑い

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北朝鮮のミサイル発射を受けて情報収集に当たる諏訪市職員=29日午前6時56分、諏訪市役所

「ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です」-。29日午前6時すぎ。朝の静寂を打ち消すように突然、防災行政無線からサイレンが響く。政府は緊急情報を流す全国瞬時警報システム(Jアラート)で「国民保護に関する情報」を出し、避難を呼び掛けた。対象になった東日本の12道県には長野県が含まれ、諏訪地方の住民にも緊張が走った。

Jアラートの警報は午前6時2分と同14分の2度。個人のスマートフォンや携帯電話でも警報が鳴り響いた。「びっくりして急いでテレビをつけた。(Jアラートで)『頑丈な建物に避難して』と言われても逃げようがない。この辺にすぐにミサイルが来るとは思わなかったけど、嫌だなと感じた」。諏訪市内に住む主婦(62)は振り返った。

ミサイル情報のJアラートは県内では初めてで、諏訪6市町村では危機管理を担当する職員らが緊急に登庁して情報収集に当たった。諏訪市役所には午前6時半ごろから副市長のほか、危機管理室、企画政策課情報推進係の職員の計3人が集まって情報収集した。

岡谷市は市国民保護計画に基づく庁内の情報連絡会を開き、状況を確認、対応を協議した。

諏訪市にはJアラートの防災無線が聞き取れずに内容を確認する問い合わせが2件あり、岡谷市にも内容を確認する問い合わせが3件寄せられた。茅野市には「(Jアラートの)声が小さい」との指摘が1件あった。

下諏訪町教育委員会によると、下諏訪社中学校が独自判断で朝の部活動の自主練習を中止した。

予測できない北朝鮮の行動。諏訪市は4月から市ホームページのトップ画面に「弾道ミサイルが落下する可能性がある場合にとるべき行動」との項目を載せ、政府のホームページと連動させて周知している。危機管理室は「市民への迅速な情報発信に努めたい」と気を引き締めた。

茅野市教委は子どもたちの安全確保へ「保護者への緊急連絡態勢の充実、整備を進めたい」とし、学校単位で運用する保護者連絡用メールを基に検討する考えを示した。

住民からは日本と北朝鮮のさらなる関係悪化を懸念する声も。岡谷市の50代の男性会社員は「拉致問題の解決も遠のくのではないかと危惧する。一方的なミサイル発射に憤りを感じる」と怒りを隠さなかった。

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