存続に高いハードル 諏訪地域の高校再編

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県教育委員会が、県立高校の第2期再編や高校教育のあり方を含めた「学びの改革 実施方針」案作りに向け、旧12通学区ごとに実施した地域懇談会が8月31日で県内を一巡した。旧第7通学区(諏訪地域)では22日に諏訪市の市文化センターで実施。終了後には、県教委が示す再編基準に疑問を呈する高校関係者の声もあった。存続に向けては、第1期再編よりも高いハードルが設定された「都市部存立普通高校」に分類された諏訪地域の高校は全5校。再編基準を単純に当てはめると対象校が出る可能性がある。懇談会を振り返り、今後の行方を探る。

懇談会では疑問の声も

22日の懇談会は、県教委が具体的な学校名を挙げず、将来のあるべき高校の姿を示す内容だったこともあり、意見交換は落ち着いた雰囲気で進んだ。しかし、再編の可能性がある高校の関係者らを中心に説明に納得できずにいる参加者は少なくなかった。

県教委は諏訪地域の県立9高校のうち、諏訪清陵、諏訪二葉、下諏訪向陽、岡谷南、岡谷東の5校を「都市部存立普通校」に分類している。この「都市部存立普通校」は1学年6学級以上が望ましいとし、2年連続で在籍生徒数が520人以下となった場合、再編対象となる。県教委の分類と再編基準に当てはめた場合、岡谷東は現状、全学年とも4学級、全校生徒数472人(5月1日現在)となっており、仮に2018、19年と生徒数が基準を下回れば、再編対象として他校との統合または募集停止となる。

現役生徒も説明を聞く

懇談会で同校同窓会の女性は「都市部存立校、中山間地存立校の分け方の基準は何か。都市部存立普通校の望ましい学級数が6学級以上としているのはなぜなのか」と疑問を投げ掛けて質問した。県教委は、専任教員の減少や数多くの団体系のクラブの継続が難しくなる点などを挙げ「多様な学びを確保する上で6学級以上が望ましい」などと答えた。

終了後、同校に通う3年生の日比野由季さん(17)は「自分の学校のことにもかかわるので自分の耳で直接、話を聞きたい」と会場に足を運んだ。説明を聞き、「『生徒数が少ない高校は統廃合にする』という(県教委側の)説明だったが、生徒数が少なくても学校を残していく方法はないのだろうかと疑問に思った」と振り返っていた。

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