幕末の高遠に思いはせ 井月さんまつり開幕

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井上井月と幕末の高遠をテーマにして開かれたシンポジウム

第5回千両千両井月さんまつりは2日、伊那市のいなっせで開幕した。江戸末期から明治初期に伊那谷を漂泊した俳人井上井月(1822~87年)をより多くの人に知ってもらおうと、実行委員会などが主催。初日は「井月さんと高遠藩の幕末維新」と題したシンポジウムを開き、約170人が井月が放浪した時代の高遠に思いをはせた。

同市出身の空間デザイナー池上典さん=東京都=が、自身が手掛けた高遠城の再現図などを用いて幕末当時の高遠を解説。井月顕彰会顧問の宮下宣裕さんの司会で、信州大学名誉教授で県立歴史館の笹本正治館長、井月顕彰会の北村皆雄会長、高遠歴史研究会の矢澤章一さんが、さまざまな視点で激動の幕末に伊那に生きた井月を語った。

笹本さんは、井月を伊那谷の人たちが受け入れることができた理由について、「地域文化の熟成度が高く、民衆が繊細な言葉の役割を知っていたからこそ」と説明。歌舞伎や人形浄瑠璃など外来文化を受け入れ、高遠石工や中馬など地域外へ出て仕事をする「外に開かれた文化」が根づいていたことも一因とした。

この日は、県選択無形民俗文化財の古田人形芝居(箕輪町)の公演もあった。

3日は午前10時30分から第26回信州伊那井月俳句大会をいなっせで開き、午後1時から詩人で小説家の正津勉さんの講演「二人の風狂俳諧師~路通と井月~」を行う。

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