今年は「まき」荷上げ 西駒んボッカ

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西駒山荘へ運ぶまきをリュックに入れて背負い、スタート地点を出発する出場者

中央アルプス将棊頭山(標高2730メートル)頂上直下の山小屋「西駒山荘」へ荷物を背負って駆け上がるレース「西駒んボッカ」(西駒こまくさ会主催)が10日、伊那市横山の鳩吹公園を出発点に開かれた。荷物を従来のレンガからまきへ切り替えて実施し、県内外から113人が出場。遭難事故防止や環境保全への思いを込め、山荘に9月に新設されたまきストーブの燃料を懸命に運び込んだ。

山荘の建て替えを記念し2013年に始まったレース。昨年までの荷物は、国登録有形文化財の石室に敷くためのレンガだったが、目標数に到達。登山客の冷えた体を温めるとともに化石燃料からの切り替えを図る目的で、まきストーブを導入したことから、まきへ変更した。まきは地元産を用意し、重さは2本分で約3キロ。ヘリに頼らず、人力で運ぶことで環境保全の大切さを発信する狙いもある。

コースは同公園を出発し、桂小場登山口から山小屋へ向かう計11・6キロで、標高差は1750メートル。ランナーは急な坂を乗り越えて、それぞれのペースでゴールを目指した。

山小屋は、1913年に起こった中箕輪尋常高等小学校の集団遭難事故を受けて建てられた。今大会最高齢の松前正人さん(75)=埼玉県=は「昨年運んだレンガを頂上で見つけ、感慨深いものがあった。今回のまきが、登山客が安全に帰ってくる助けになればいい」と願った。大会長の白鳥孝伊那市長は「二酸化炭素削減に向けた、時代の最先端をいく取り組みになったと思う」と述べた。

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