竪穴式茶室「低過庵」完成 藤森照信さん設計

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茅野市内を見下ろす高台に新たに完成した藤森さん設計の茶室「低過庵」

茅野市出身の建築家・藤森照信さん(70)の設計、監修により制作が進められてきた竪穴式茶室「低過庵」が同市高部の市内を見渡せる高台に完成し、17日にオープンした。市美術館が主催した制作ワークショップ(WS)に参加し、茶室の制作に携わった市民ら約80人が集まり、開閉式の屋根を持つ独特の茶室の完成を祝った。

八ケ岳JOMONライフフェスティバル・縄文アートプロジェクト2017の一環として計画。05年に藤森さんが描いたイメージ図を基に、新たに詳細設計図を書き直して制作。WSは7月から始まり9月までに全8回実施。延べ約120人が参加した。WS以外の日も多くの人が制作を手伝い、地元の大工や建設業者らも協力。オープン前日まで作業は続けられたという。

低過庵は木造で、床面積はたたみ3畳ほど。床面から屋根の最高部までは約2・2メートル。壁はスギやヒノキの板材を使い、室内はしっくいを塗り、外は焼き板にして湿気対策を施した。銅版ぶきの屋根は、手動でスライドさせると茶室上部が開閉する仕組みで、野だて気分も味わえる趣向だ。

場所は藤森さんが仲間と制作した「高過庵」、市民らが協力して制作した藤森さん設計の「空飛ぶ泥舟」がある場所の一角。藤森さんは「多くの人の力を借りて思っていた以上の良い出来の茶室が完成した」と笑顔。WSに参加した片山浩二さん(49)は「いつまでも残るであろう茶室の制作に少しでも関われたことをうれしく思う」と話していた。

オープニングでは茶室開きとして茶会が催された。来場者に茶を振る舞った藤森さんの妻・美知子さん(68)は「屋根を開けると暗い茶室に一気に光が入り込み、とてもドラマチック」と話していた。

市美術館では10月に低過庵を一般に無料公開する。1、4、8、12日は午後1時から、9、15、20、22日は午前10時30分から公開。事前申し込み不要。問い合わせは同館(電話0266・82・8222)へ。

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