2017年09月27日付

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富士見中の生徒にわが校の自慢を尋ねると、「歌とあいさつ」と返ってくる。校内はもとより校外のどこで誰と会っても、彼らは進んであいさつをする。行き交う人は、その快活な声に笑みを誘われる▼あいさつは昔から生活の基本で、世界共通の習慣といえる。あいさつの仕方一つで人柄や人格を測られるといっても過言ではなく、地域では住民同士の絆に、職場では円滑な業務に欠かせない。筆者が学生の頃は、厳しい上下関係の中で徹底的に仕込まれた▼あいさつの大切さは誰もが幼い頃から知っている。ところが近ごろは当然の礼儀とはいえないようだ。まず、大人があいさつをしなくなった。「知り合いでもないのに声をかけたら怪しい」と考える人も少なからずいて、あいさつされても無視する人さえいる▼子どもを持つ親の間でも賛否ある。日頃、「知らない人の声掛けに答えてはだめ」としつけている手前、地域住民にも「あいさつしないでほしい」と訴える声が挙がっている。果たしてあいさつすることは是か非か。こんな情勢の中、あいさつ習慣を誇りとする中学生の思いに、社会はどう応えよう▼県内に「信州あいさつ運動」という活動がある。大人が子どもにあいさつをして元気づけよう-との趣旨だ。呼び掛けねば実践できない残念な現実ではあるが、まずは今日から、自分から。あいさつを交わす喜びを味わえる人でありたい。

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