諏訪湖でナノバブル実験 10月からデータ収集

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悪天候の中、台船を組み立てる関係者。強風のため船の初島近くの湖上への移動は延期した

諏訪湖の環境改善に取り組む住民団体「諏訪湖クラブ」(沖野外輝夫会長)は10月から、酸素を含む超微細気泡「ナノバブル」を水中に送り、夏場に発生する湖底の貧酸素状態の解消やヘドロの改善を目指す実験を諏訪市の諏訪湖畔公園沖の初島近くで始める。8、9月に岡谷市湊沖で使った湖底に空気を送る装置を導入。28日には同市内で装置を載せる台船を製作した。10月に測定器を取り付けて約2カ月間、データを収集する。

同クラブは貧酸素対策などの現実的な手法を開発するため実験を重ねており、機械の力で水の動きをつくり、課題解決を目指す。ポンプでくみ上げた湖水とエアコンプレッサーから送り込まれる空気を同クラブが独自に組み立てた長さ約50センチのナノバブル発生装置に送り、空気を多く含んだ水がパイプを通って湖底から出るようにして効果を調べてきた。初島周辺でも同様の装置を使って水中の変化を溶存酸素量の測定器などで調べる。

8、9月に岡谷市湊沖で実施した実験の測定結果によると、1リットル当たりの溶存酸素量は水深の深さにかかわらず微増する傾向が見られた。沖野会長(80)は「すべてがナノバブルの影響によるものと断定はできないが、水中に空気を送ることで貧酸素状態の改善に一定の効果がありそうとは言える」と話した。

28日は同試験に協力するナノバブル発生装置メーカーの安斉管鉄(横浜市)や諏訪市セーリング協会の関係者も参加し、諏訪市のヨットハーバーで台船を組み立てた。縦・横が2・4メートル、1・5メートルの台船を製作後、四隅に長さ90センチ、直径60センチのフロート(浮き)を取り付けた。悪天候のため、この日予定していた初島の陸側約70メートル、水深約3メートルの地点への台船の移動は延期した。

エアコンプレッサーなどを動かす電力は、実験中は初島の一般電源を使用するが、最終的には太陽光発電を主体とする計画。12月までの測定後、厳冬期は船を引き上げ、来春も実験を行う。沖野会長は「初島近くの実験でも効果が見込めるような測定結果が出るといい」と話した。

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