平谷さん女性初の優勝 時計技能競技全国大会

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時計技能競技全国大会第1部門で、女性として初めて優勝したセイコーエプソンの平谷朱菜さん

時計の分解修理技術を競う第30回時計技能競技全国大会(12~14日、滋賀県大津市)の第1部門で、セイコーエプソン(本社諏訪市)の平谷朱菜(ひらやあやな)さん(21)=塩尻市塩尻町=が女性として初めて優勝の栄冠に輝いた。同社としても3連覇となり、来月、栃木県で開かれる技能五輪全国大会での活躍も期待されている。

同大会は1988年から毎年開催している。競技は7時間で機械式時計とアナログクオーツ時計を扱う第1部門、3時間でアナログクオーツ時計のみを扱う第2部門がある。それぞれ分解、洗浄、組み立て、調整、不具合個所の診断・修理をし完成度を競う。

平谷さんは3回目の出場。塩尻事業所W(ウオッチ)生産部に所属し入社1年目の2年前に第2部門で優勝して頭角を現した。今回は主力としての出場となった。

大会では、規定時間の半分ほどの3時間46分で一番目に課題をクリア。2番手に約1時間半の差をつけタイムも大きな基準となる中、圧倒的なアドバンテージを手にして優勝した。

女性として初めての快挙。「うまくできたという自信があったが、名前を呼ばれてホッとした」といい、訓練用デスクの片隅にはポケモンのマスコットが置かれ、女性らしい笑顔をのぞかせる。

もともと手先が器用という平谷さん。父親の栄一さん(46)も同社の時計設計者で、高級時計グランドセイコー・スプリングドライブ・クロノグラフを担当。時計技術者としてのDNA(遺伝子)は父から娘へと受け継がれている。

また、高校時代のバレーボールの実力を買われ実業団チームにも所属。レフトのアタッカーを務め週5日間練習。時計修理の訓練と”二足のわらじ”を両立させる。緊張しない性格はバレーボールで培ったものだ。大会の競技直前には父親から「あせるな」とスマートフォンの「ライン」メッセージが入り励みになったと話す。

平谷さんは、来月24日からの第55回とちぎ技能五輪全国大会の「時計修理」職種に出場予定。こちらでも女性初の優勝を目指す。

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