伊那市出身の元警察官原さん 刺股普及活動

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新型の刺股「セキュリティセイバー」を持つ開発者の原明徳さん

伊那市高遠町島畑出身で県警の元警察官、原明徳さん(66)=長野市若里=は「犯罪から貴い命を守りたい」と、自身が考案した最新型の刺股「セキュリティセイバー」の普及活動を行っている。在職中に男から刃物で襲われた経験があり、確実に不審者を取り押さえられる刺股を開発した。「備えあっても使えなければ憂いが残る」といい、刺股の導入先では必ず講習会を開き、被害を未然に防ぐ防犯活動にも努めている。

セキュリティセイバーは、従来の半円型の刺股とは異なり、犯人の体に柄の中心を押し付けると、アームが伸びて胴回り全体を囲み込むのが最大の特長。力を入れて前進すると犯人が転倒し、女性の力でも相手の身動きを封じられる。柄には笛やライト、防犯アラームも装備してある。

原さんは現職警官時代、犯人から日本刀や包丁で襲われた経験があり、在職中に犯人を確保しやすい刺股を開発し始めた。定年後には防犯・防災グッズを販売する「Mクリエイト」を設立し、本格的な普及活動に入った。その熱心さが評判を呼び、テレビ番組への出演も数多く、自らの生き方を「さすまた人生」と表現する場面もあるという。

全国的には凶悪犯による殺傷事件が後を絶たない。原さんは現代を「過去には小学校の児童や福祉施設の障がい者を狙った無差別殺傷事件が相次ぎ、いつ何があるか分からない時代」と表現。「事件が起きてから始める防犯対策では遅い。人が集まる場所の管理者はもっと危機意識を持つべき」と警鐘を鳴らす。

現職時代には、犯人を確保するための技となる逮捕術の全国大会へ出場した経験があり、学校や警察でも効率的な刺股の使い方や暴漢から身を守る護身術を指導する。

「刺股は犯人が施設に侵入した際、通報を受けた警察官が現場に駆け付けるまでの間犯人を取り押さえておく役割を担う」とし、「ライトやアラームは光や音による犯罪の抑止効果をはじめ、災害発生時は人の助けを呼ぶために付けた」と説明する。「普段から訓練を繰り返し、刺股の扱い方に慣れておくことが万一に生かされる」と話した。

セキュリティセイバーはアルミ製で、価格は税別5万8000円。問い合わせは原さん(電話026・225・7001)へ。

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