2017年11月07日付

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街中の草木が枯れ色を濃くしていく中で、「残る紅葉」が暮秋の景に彩りを添えている。きょうは立冬。月日の流れは早いもので、季節は冬へと移ろっていく。〈散り残る紅葉はことにいとおしき秋の名残はこればかりとぞ〉石田三成▼台風や秋雨前線の影響で、先月は雨が多かった。気象庁のまとめによると、西日本では平年の3倍以上の雨が降った。天候の影響なのか、今秋は紅葉の色づきが弱い―との感想も聞いた。この3連休を利用し、ようやくもみじ狩りに出掛けたという方もいるだろう▼季節の変わり目に気をもむのは今冬の寒さと降雪量。気象庁によると、長野県を含む関東甲信地方の寒候期予報は気温、降水量とも平年並みの見込み。ただ昨季が暖冬傾向だった分、寒さが身にしみるかもしれないとのこと。冷え性の身としては気になるところだ▼この時期、「用意」と題された石垣りんさんの詩を思い浮かべる。〈それは凋落であろうか/百千の樹木がいっせいに満身の葉を振り落とすあのさかんな行為〉で始まる。木々は葉を落とすことで来るべき春に備える。そんな自然の営みに人生を重ねているようだ▼昨今は「冬バテ」という言葉も聞く。寒さやストレスなどによって起きるとされる。長引くこともあり油断できない。木々のようにエネルギーを蓄え、体のバランスを整えることも大切だ。用意を周到にし、厳しい冬を乗り切りたい。

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