国道20号諏訪バイパス未着手区間 山側ルート案了承

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国土交通省関東地方整備局は12日、国道20号諏訪バイパスの未着手区間(諏訪市四賀―下諏訪町東町間約11キロ)の整備対応方針を検討する有識者会議の関東地方小委員会を東京都内で開いた。1972年に都市計画決定されたルートに比べて山寄りを通る「山側ルート」でバイパスを整備する案を了承。今後、国の対応方針決定を経て環境影響評価(アセスメント)に入る見通し。

了承された山側ルート案は2014年7月の前回小委員会で提示されている。下諏訪町東町から同国道の北寄りを通って諏訪市に入り、大和や湯の脇、上諏訪・角間沢、四賀の山寄りを経て飯島交差点に接続する。500メートル幅のルート帯で示している。

同整備局はルート帯案を作るに当たり、同国道を拡幅する案と現都市計画ルートを基にバイパスを整備する計2案と比較。山側に設けることで国道が浸水した際の代替路を確保する。国道の渋滞解消にもつながるとしている。

現都市計画ルートを基に整備するよりトンネル区間は長くなる見込み。移転含む影響家屋は約210棟、事業費は約700~740億円と試算している。

同整備局は14年9~10月に実施した第2回意向調査の結果を報告。住民にルート検討で重視すべき項目について5段階で回答してもらったところ、「災害に強い代替路の確保」「交通混雑の緩和」「交通安全に寄与」を重視すべきとした回答がいずれも約9割と高かった。

委員から山側ルートとする対応方針案への反対意見は出なかった。自然環境などへの十分な配慮を求める声があったほか、委員長の石田東生・筑波大大学院教授は「現国道の改良もセットに詳細設計してほしい」と求めた。

同整備局長野国道事務所は、環境影響評価の開始時期は未定とし、評価に要する期間は「一般的に3年程度かかる」とした。並行して作業する都市計画決定変更の段階で詳細ルートを決める見通し。「整備時期は明言できないが、早期の事業化に向けて頑張りたい」と述べた。

対応方針案の了承を受け、金子ゆかり諏訪市長は「大きな一歩。地元の期成同盟会とスクラムを組んで取り組みたい」、青木悟下諏訪町長は「大きく一歩前進し、うれしい。地元の皆さんと協力して推進したい」と話した。

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