中央アルプスの将来像 宮田でシンポジウム

LINEで送る
Pocket

中央アルプス県立公園の価値を再認識し、保護と活用のあり方や魅力を高める方策について考え合うシンポジウムが8日、宮田村民会館で開かれた。有識者の基調講演と地域の代表者を交えたパネル討論があり、上下伊那・木曽の関係者や住民を中心に210人が参加。識者からは、地域で一帯の将来像を検討して共有し、官民協働で保全管理や利活用を推進していく必要性が出された。

自然公園に詳しい東京大学大学院の下村彰男教授は、原生自然だけでなく、人為的管理による二次的自然や、人と自然の関わりで生まれた文化的景観の価値も高まっていると報告。高山植物などを保護する特別地域のみならず普通地域も重要になるとし、「二次的自然を維持するには人手と財源が必要。地域が協力して協働型の運営管理をし、地域外の人と連携・協働する仕組みも大事になる」とした。

国定公園への格上げやジオパーク認定を目指す動きがある中、長野自然環境事務所の中山隆治所長は「国定化されれば地域のブランディングに役立つのは間違いない。(国定化への)力は十分持っている」との見方を示した。東京学芸大の小泉武栄名誉教授は地質的価値を解説。ジオパーク認定にも太鼓判を押した。

駒ケ根、伊那、宮田の地元首長らは、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道という新たな高速交通網により、外国人観光客も訪れやすくなるとし、「統一性のある、多言語の登山標識の整備も必要になる」と意見を述べた。

関係地域の機関・団体でつくる「中央アルプス自然公園保護・活用推進協議会」と県が主催した。県の関昇一郎環境部長は「優れた自然を有する中央アルプスの魅力をいかに高め、健全な形で次の世代に引き継ぐことが私たちの使命」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP