伝統の篶竹細工に触れる 美篶小4~6年生

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会員の指導を受けながら篶竹細工の製作体験をする美篶小4年生

伊那市美篶小学校の4~6年生約210人が1日、美篶地区でかつて盛んに作られた県伝統的工芸品「篶竹細工」の体験学習をした。上川手篶竹細工クラブの会員6人に教わり、学年ごとにスズタケをそいだり編み込んだりする作業を体験。スズタケは同校の校章にもデザインされており、児童は「もっともっと篶竹細工を知りたい」と目を輝かせた。

住民有志でつくる同校資料館運営委員会が、昔ながらの手仕事に触れる機会を全校児童に毎年提供しており、今年も開校記念日に実施。地域の達人・名人の協力を得て、鍛冶やみそ作り、機織りなどの体験の場を設けた。篶竹細工は高学年を対象に初めて取り入れた。

4~6年生はまず、三峰川の氾濫による家や田畑の被害に悩まされていた住民が、収入を得るために約200年前から作るようになった│と起源について学習。戦後には約60戸の農家が冬場の副業としていたが、現在は作り手がわずかで消滅の危機にさらされていることも知った。

児童たちは、会員の実演を見た後、びく作りの作業を代わる代わる体験。スズタケを刃物で割ったり昔の道具でそいだりし、びくの底の部分を編んだ。「細長いスズタケを思うように動かすのが難しかったです」と5年生の橋爪大翔君(11)。「篶竹細工のことは知らなかった。もっと勉強したい」と意欲的だった。

技法を伝承する同クラブの矢野正明会長(74)=美篶上川手=は「素材がプラスチックへと代わり、需要や作り手が減ってしまったが、地域の子どもたちが篶竹細工の良さに触れ、少しでも関心を持ってもらえればうれしい」と話していた。

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