岡谷市 新たな市史の編さん検討

LINEで送る
Pocket

岡谷市の今井竜五市長は7日の市議会12月定例会一般質問で、新たな市史の編さんを検討する方針を明らかにした。現在の市史の刊行から既に35年が経過していることから、その後の岡谷市の発展や社会情勢の変化などについて最新の情報を反映させるとともに、2006年7月豪雨災害の教訓を後世に伝えていく狙いもある。大塚秀樹氏の質問に答えた。

市によると、現在の市史は1966年の市制施行30周年記念事業の一環で企画された。原始時代から現代まで政治、経済、文化の各分野にわたり、特に工業都市としての発展過程に重点が置かれた。その後、十数年かけて編さん作業が進められ、73年に上巻、76年に中巻、82年に下巻が刊行された。

今井市長は「下巻発刊から35年が経過し、産業構造や環境、生活様式は大きく変化している」と指摘。特に、「工業の発展には目を見張るものがあり、スマートデバイスと言われる超微細加工技術の集積地として高い評価を受けている」とした。

この間、貴重な資料の散逸を防ぐため、古文書や蚕糸関係資料などを収集、蓄積してきたとし、「これらを市民共有の財産として後世に伝承するとともに、岡谷市への理解と愛着を深め、将来のまちづくりに役立てるため、市史の編さんを考える時期に来ている」と述べた。

さらに、8人が犠牲となった06年7月豪雨災害に触れ、「教訓を忘れることなく後世に伝えていかなければならない」と新たな市史編さんの意義を強調した。

具体的な取り組みについては、現時点では未定だが、周年行事などの節目に合わせて検討していく考え。「これまでの調査、研究の成果や蓄積した資料を活用し、各分野における最新の情報を盛り込み、改めて編さんすることになる」とし、「市全体、行政を挙げて取り組まなければならない大切な事業」と改めて決意を示した。

おすすめ情報

PAGE TOP