就職はふるさとへ かみいなシゴトフェス

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人生の先輩でもある企業の担当者の話に耳を傾ける学生たち

経済団体や行政機関などでつくる上伊那地域若者人材確保連携協議会は29日、学生と地元企業が交流する「かみいなシゴトフェス」を伊那市狐島のJA上伊那本所で開いた。年末の帰省に合わせて初めて実施し、さまざまな業種の40社が出展。学生ら113人が参加し、ふるさとを意識しながら今後の就職活動や生き方の参考にした。

地元に根付いた高校までのキャリア教育を途切らせることなく、県外などに進学した学生にもふるさとを再認識してもらおうと企画。学生たちが出展企業のブースを自由に回り、仕事の説明を受けたり、地元で働き、暮らす良さなどを聞いたりした。

ある製造業の担当者は学生を前に「上伊那にはいろいろな企業があるので、数多く話を聞いてほしい。どの会社も地元を活性化しようと頑張っている。ぜひ皆さんにふるさとへ戻ってきてほしい」と呼び掛けた。

会場は学生と企業の熱気にあふれ、東京経済大3年の横前駿さん=箕輪町出身=は「地元には家族も友人もいる。結婚、子育ては自分が育ったふるさとでと考えており、地域に根差した企業の姿勢を感じることができて良かった」と、積極的に企業と接点を持った。

母親からフェスの開催を聞いて参加した名古屋学芸大3年の新田至歩さんは「名古屋にいると長野の就職情報が耳に入ってこない」と指摘。大学で学ぶことを生かした専門性が高い職種を希望しており「分野は違うが、ものづくりの精神など聞けて参考になった」と話した。

同協議会事務局の上伊那広域連合によると、県外などに進学した上伊那地方出身のUターン就職率は3割程度という。昨今の学生の売り手市場も重なり、将来を見据えた人材確保は地元企業の共通課題になっている。フェスに出展したある企業の担当者は「今年は特に採用が決まらなかった。そもそも学生との出会いが少ない。このような機会に会社の名前だけでも知ってもらい、次につながれば」と期待した。

この日、フェスに合わせて東京・新宿からの無料帰省バスも運行し、12人が利用した。

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