諏訪湖創生ビジョン策定 9日伊那で地域懇談会

LINEで送る
Pocket

県諏訪地域振興局などは9日、「諏訪湖創生ビジョン」の策定に向け、天竜川流域の住民や団体を対象にした地域懇談会を伊那市の県伊那合同庁舎で開く。従来からの水質保全に生態系保全とまちづくりの視点を加え、20年後に目指す姿(将来像)と実現に向けた道筋や施策を示す総合計画で、年度内の決定を目指している。このほど作成したビジョン案について上下伊那の意見や要望を聞く。

ビジョン案では、目指す姿を「人と生き物が共存し、誰もが訪れたくなる諏訪湖」に設定。▽水質保全▽生態系保全▽湖辺(ほとり)湖面の活用・まちづくり▽調査研究・学び│の4分野ごとに、今後5年間に実施する主要施策を示している。

水質保全の分野では、夏場を中心に大量繁茂する水草ヒシを除去し、ヒシが吸収した窒素・リンを湖外に出すことで浄化につなげる対策を継続すると明記。繁茂区域でもある沿岸部では適地を選定して覆砂を行い、底泥から砂地へと底質転換を図る施策も組み込む。中止されたしゅんせつについては、来年度に湖底の測量を再度実施し「貧酸素対策や、今後の治水・利水しゅんせつなどの必要性を検討する」としている。

上伊那北部~中部の西天竜幹線水路(農業用水路)では近年、諏訪湖起源とみられる外来魚オオクチバスの駆除量が急増しており、生態系保全分野も関心を集めそうだ。案では、電気ショッカー船を用いて諏訪湖の外来魚を年3トン駆除していくと目標設定。魚食性の渡り鳥カワアイサ(カモ科)やカワウによる漁業被害は、諏訪湖と天竜川の共通の悩みだ。

ビジョン案は諏訪地域振興局ホームページに掲載し、26日まで住民意見も受け付けている。地域懇談会の問い合わせは県水大気環境課(電話026・235・7162)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP