仏教美術に特化し紹介 サンリツ服部美術館

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仏教美術品に特化した企画展「祈りの美」前期展

諏訪市湖岸通り2のサンリツ服部美術館で企画展「祈りの美」の前期展が開かれている。奈良時代から江戸時代までの仏画や社寺縁起、高僧伝の絵巻、経典など、仏教美術品に特化して同館コレクションを紹介する初の試み。初公開5点を含め26点を展示し、作品から見えてくる人々の祈りの姿に迫る。2月7日まで。

絵画は、天神信仰による霊験を描いた「北野天神縁起絵巻」の断簡で重要文化財の「尊意参内図」、象に乗る普賢菩薩とその周囲を華やかな女性たちの姿が描かれる「普賢十羅刹女図」(重要美術品)など。神の力や経典に表された仏の姿を伝えている。

重要美術品の「光明皇后発願一切経」は、奈良時代に光明皇后が夫の聖武天皇らの福寿を祈願し、当時7000巻あったとされる国内の経典の写経。仏にちなんだ紫や金色などを紙や文字に使った初出の「金鳥下絵経切」「藍紙法華経切」の写経もある。

書の名人たちの作品を収集した折り本状の「手鑑 草根集」(重要美術品)は 、過去の企画展で表面部分の貴族の和歌は紹介したが、裏面の聖徳太子や空海、親鸞とされる僧侶らの書を初公開 。ほか「北野演能図屏風」や京都吉野の「春秋遊楽図屏風」では、神聖な場所と物売りや花見を楽しむ人々の様子も紹介する。

藤生明日美学芸員は「仏も神も信仰する 日本独得の文化が脈々と 受け継がれ、共存し合っていることを再発見してもらえれば」と話している。

午前9時30分~午後4時30分。月曜休館。後期は大半の作品を入れ替え、会期が2月9日~3月11日。同館(電話0266・57・3311)へ。

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