2018年1月28日付

LINEで送る
Pocket

卵焼き、鶏の空揚げ、焼き肉、とんかつ―。インターネットで目にしたお弁当の好きなおかずランキング。女性だと、煮物やエビフライが上位に入ってくるようだ▼冷凍食品のニチレイフーズが全国の20~60代の男女約3万人を対象に昨年行ったアンケート調査によると、およそ4人に1人が平日はほぼ毎日弁当を作っていると答えた。近年は節約志向から弁当が注目され、ご飯やおかずで楽しい絵を描く「キャラ弁」や、弁当を手作りする単身男性を指す「弁当男子」という言葉も登場した▼学校での「弁当の日」を提唱する竹下和男さんが先日、中川村で講演した。5歳で死別した母親と交わした「ご飯とみそ汁は自分で作る」という約束を守り、朝食を手作りし続けている「はなちゃん」を紹介。料理をして喜んでもらう経験が思いやりの心を育て、いずれ子育てを楽しめる人を育てると話し、児童生徒が弁当を手作りする意義を訴えた▼健やかな成長には、ほめられたり必要とされるなどの自己肯定感が欠かせないとされる。仕事や家事で忙しい毎日。手伝おうと近づく子どもを「そんなことはしなくていいから」と退けてはいないか▼作業が遅い子どもにやきもきすることもあるだろう。でもそれは親の都合。子どもの未来を優先する意識を持てばできるはず―との竹下さんの言葉が、結果や効率ばかりにこだわる社会や大人への戒めとして響いた。

おすすめ情報

PAGE TOP