回る炎に願い込め「やに回し」 辰野町唐木沢

LINEで送る
Pocket

周囲を明るく照らしながら行われた「やに回し」=27日夜、辰野町唐木沢

辰野町唐木沢で古くから続く伝統の「やに回し」の行事が27日夜、唐木沢グラウンドで開かれた。空き缶に松やにを付けた木の枝を入れ、火をつけて振り回す古来より伝わる風習。地元の小中学生ら7人が参加し、真っ暗なグラウンドを明るく照らしながら、1年の学業成就や無病息災を願った。

やに回しは、学業の神様「天神様」に参る際の灯明として利用され、同町でも各地で行われていたとされる。現在は町内で唯一、同地区のみが、毎年この時期に実施。町公民館唐木沢分館(松澤東三分館長)と唐木沢育成会(松崎博会長)が共催している。

児童らは早朝から区内の天神様を参拝。代々受け継がれている版木で印刷したお札を区内26戸に配布し、小正月飾りを集めてグラウンドに積み上げるなど、伝統行事の実施に向けた準備を行った。

日没後の午後5時30分すぎから、児童たちはアカマツの枝を詰めた空き缶に点火し、やに回しを開始。ひときわ厳しい寒さの中、家族や地域住民らの声援を受けながら勢いよく振り回していた。

松澤分館長は「地域に残る伝統の行事。ここで経験した子どもたちが大人になって、また次の世代に伝えてほしい」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP