2016年04月24日付

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自分の親がよく「ひざが痛い」「腰が痛い」とこぼしていたが、若い頃は気にも留めなかった。でも自分がそういう年になると、どれだけ大変なことか分かる。以前、高齢の読者の方からこんな話を聞いた。年を取るとはどういうことか。一つ一つ自分で体験しないと本当に理解はできない▼高速道路を逆走する事例が目立つようになった。全国的には2日に1回の割合で起きているという。運転者の多くは高齢者だ。県警によると、県内での逆走は昨年28件。その前の年に比べて10件も増えた。死亡事故も1件起きた▼国土交通省は2020年までに、高速道路の逆走事故ゼロを目指している。先頃、その対策の行動計画がまとまった。高齢運転者への啓発はもちろんだが、標識や検知機の設置など道路施設面で改善を図る。カーナビが逆走を警告する仕組みや、自動運転の分野でもメーカー側に協力を求めていくという▼高齢運転者が起こす事故の特徴は、信号の見落としといった「うっかり」のほか、ブレーキとアクセルの踏み間違い、ハンドル操作の誤りなどだそうだ。何十年も運転してきたベテランでも、知らず知らずのうちにミスが起こる▼高速道路の逆走など、自分にはあり得ない。多くの人がそう思っているだろう。しかし誰でも必ず年を取り、体のさまざまな機能が衰えていく。高齢者の交通事故をいかに減らすかは、決して人ごとではない。

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