歯科受診で介護予防 上伊那口腔保健Cシンポ

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かかりつけ歯科医の意見書システムに理解を深めたシンポジウム

上伊那口腔保健センターと上伊那歯科医師会は10日、シンポジウム「口腔機能の向上による介護予防~地域包括ケアシステム構築に向けた、歯科からの提言」を宮田村民会館で開いた。歯科医師やケアマネジャー、行政関係者ら約100人が参加。基調講演とパネル討論で、介護予防の手法の一つとして取り組む「かかりつけ歯科医の意見書システム」に理解を深めた。

かかりつけ歯科医の意見書システムは、歯科受診で得られた情報を、居宅サービス利用者の日常生活に関わる人と共有して、有効な支援につなげるのが狙い。2017年11月から18年2月まで辰野町でモデル事業が行われた。

シンポジウムでは、松本歯科大学病院摂食嚥下機能リハビリテーションセンター長の蓜島弘之さんが基調講演。口の健康が全身の健康につながるとした上で、口腔内の汚れと誤嚥性肺炎の関係を説明。「かかりつけ歯科医がいることで口の中をケアすることができ、高齢者の全身の状態の改善につながる」とし、「地域住民の健康のため、かかりつけ歯科医の意見書システムをよりよく発展させてほしい」と期待した。

パネル討論は、歯科医師で上伊那口腔保健センター副所長の村上順彦さんが辰野町でのモデル事業の概要を報告し、同町内のケアマネジャー3人が事例を発表。村上さんは、高齢になると歯科の受診率が下がるデータを示して「高齢者は口の中の困りごとが潜在化しやすい。多職種の連携で受診機会をつくり、歯科受診の情報を介護現場と共有し、利用者の日々の生活につなげてほしい」とシステムの狙いを話した。

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