指導者研さんの書 茅野市美術館で峻嶺書展

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「方丈記」から「ゆく川の流れ」を書き屏風と着物に仕立てた作品

南日書道草の会(藤澤麦草会長)は、役員選抜展「峻嶺(しゅんれい)書展」(長野日報社後援)を17、18の両日、茅野市美術館市民ギャラリーで開く。各地で書家、指導者として活躍する35人が近作を発表する。

草の会は麦草会長の父親で書家の故正俊さんが創設。毎日書道展や各中央展での大賞受賞者も多く、自ら研さんを深める一方で書道愛好家の底辺拡大を目指した活動を繰り広げている。

書展は年1回開催し、今年で53回になる。古歌や近代詩の内容を解釈した上でその作品の響きを、文字の散らしやかすれなどを表現した大作、小品合わせて76点を発表する。

麦草会長は、鴨長明の「方丈記」から「ゆく川の流れ」を草書体で書いた屏風(びょうぶ)と着物を展示。文体の心地よさ、随筆から読み取れる閑寂な様子に趣を置いた作品で、屏風はかな料紙2段に収め、四曲一隻に仕立てている。着物は絹の白地の袖と裾に書き、ベージュのグラデーションを掛けて明暗や色調の変化をつけて、随筆の雰囲気を一層醸し出している。

会期中は特別出品として、現代女性書家の第一人者で優れた作品を発表し続ける小山やす子さん(東京都)の額装、山崎暁子(きょうこ)さん(横浜市)の軸装の作品も公開する。

同会の藤澤舟芳理事長は「着物は夫の麦草会長が日書展梅華賞受賞式で初めて着たもの。屏風作品とともにこの機会に見てもらえればうれしい」と話している。入場無料。

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