2018年3月13日付

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韓国で開かれている平昌冬季パラリンピック。パラアイスホッケー代表チームの練習拠点がある岡谷市で先日、みんなで試合を観戦するパブリックビューイング(PV)があった。参加した市民らが熱気あふれる応援をし、盛り上がったそうだ▼何と言ってもPVの良さは、集まった人たちが思いをともにできることだろう。ピンチには全員で手に汗握り、チャンスにはそろって勝利への声援を送る。遠く離れてプレーする選手に、自分たちの気持ちが届くようにと、願いがこもる▼1人で観戦していては決して味わえない感覚なのだと思う。同じ空間でみんなと同じものを見て、聞いて、はらはらどきどきする。笑顔を見れば自然と笑い、泣いている人を見れば悲しくなるのが人の常である。周囲の反応で自分の感動や思いは強まり、記憶に深く刻まれる▼映画関係者から以前、「体験の共有」という考え方を聞いたことがある。映画館での観賞を例に引きつつ、「大勢の人たちと得る同じ感動、興奮、悲しみが貴重なのだ」と。一つの場所で多くの人たちと同じ体験をすることの素晴らしさを強調していた▼体験をともにすることは、人と人の関係を深めることにつながる。平昌五輪でも各地でPVが行われ、地域や仲間同士で絆が強くなったはず。とかく、個人の生活が強調される時代。同じ場所に集い、大勢で思いをともにする良さを実感する今年である。

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