御柱祭を彩る7 「騎馬行列」下諏訪町一・三区

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下諏訪北小学校の職員室で所作をしてみせる教頭の小平知行さん

下諏訪北小学校の職員室で所作をしてみせる教頭の小平知行さん

かつて御柱の警護に当たったとされる騎馬行列。下社里曳きには欠かせない存在だ。人々を圧巻する下諏訪町の第一区と第三区が伝統の所作を披露し、時代絵巻を繰り広げる。いずれも明治時代初期から継承され、所作は町の無形文化財に指定(1972年)されている。両区の氏子はいま懸命に練習。気合十分で本番に臨む。

第一区の奉納騎馬委員会は約40人が挟箱、曲傘などを担当(騎馬子)する。練習場には下諏訪北小学校の教頭、小平知行さん(52)の姿もある。長柄槍6人のうちの一人だ。

飯田市出身の小平さんはもちろん騎馬は初めて。第一区の騎馬委員会に声を掛けられ「祭りは見るだけでなく参加することにある」と承諾。練習を繰り返す。

1992年の諏訪大社御柱祭の年は高島小(諏訪市)の教諭。大社御柱祭のあとの小宮祭、手長神社御柱祭で、先生だけの長持ちを出したメンバーの1人。学区内を練った経験を持つ。飯田市の飯沼諏訪神社の獅子舞ではおはやしの笛を吹いてもいる。「元々祭りが好きなんでしょう」。

槍は3・5メートルほどの長さ。かなり重いという。最初は槍の棒が肩に当たり、タオルを当てクッション代わりにした。棒を回すことから手のひらを保護するため手袋も。「(槍役は)大きな動きはないが、(槍の棒が)長いのでバランスをとるのが難しい」。中腰にもなるため足が筋肉痛になったという。 

習っていると、「達成感が生まれる。いかにきれいに見せるか、奥が深い」と感じる。励みになるのは見学者といい、下社春宮での練習時は「観光客が見てくれてうれしかった」と明かす。

北小児童も小平さんと一緒に参加する。草履取りなど11人が大役を務める。「私も子どもたちも初心者でレベルは同じ」と感じての練習の積み重ねだ。学校以外の児童との“出会い”に「学校ではできない話もできる」とする。

そろって区内を歩き練習の成果を披露する「勢揃い」は29日(17日が雨で延期)にある。午前8時ごろから午後6時ごろまでの長丁場だ。小平さんは「体力が持つかどうか。あとは気力」と語り、「それを乗り越えれば何とか(本番に)いける」と考えている。

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