高校入試望ましい選抜制度 県教育長に報告

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原山教育長に高校入学者選抜制度検討の報告書を手渡す藤森委員長

県高校入学者選抜制度等検討委員会の藤森裕治委員長(信州大学教育学部教授)は15日、望ましい選抜制度の方向性について、6回にわたり検討してきた結果をまとめた報告書を原山隆一県教育長に提出した。委員会は、「一般選抜」「特色化選抜」(いずれも仮称)の2種類の検査を実施する新しい検査の枠組みを提案した。通学区についても事実上の「全県1区」とする考えを示した。

「一般選抜」は学力検査と面接などを、「特色化選抜」は学力検査と学校独自の特色ある検査を、それぞれ組み合わせた検査。一般選抜はすべての学校で、特色化選抜は受検機会を複数設けるために多くの学校で実施することが望ましいとした。

特色化選抜はこれまでの前期選抜に、一般選抜は後期選抜に準じた内容だが、実施の順序については今後の議論にゆだねるため、「前後」を名称から外した。

学力検査(ペーパーテスト)は、学力三要素のうち主に「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力等」を評価するために、「全受検者に課す必要がある」と結論づけた。

委員会のなかでは前期・後期の一本化や、学力検査を同一日に全員実施するなど、現行制度の大幅な見直しも議論になったが、現行の制度が「一定の評価を得ていることを考慮し、その課題を改善する」とした。

一方で、中学校で前期選抜の合格者と不合格者、後期選抜のみの受検者が混在する教室での指導の困難さが課題と指摘されていたことに応え、「可能な範囲で近い日程で実施することが望ましい」とした。

通学区については、隣接していない第1通学区と第3通学区の間の志願についても、「隣接する通学区と同じ扱いとする」とし、事実上全県1区とする考えを示した。

藤森委員長は「中学生、保護者、県民の意見を丁寧に踏まえ、十分時間をかけて、受検者の子どもたちが良かったと思えるような制度設計を」と希望。原山教育長は「小中学校の学びにも大きく影響することを胸に刻んで、しっかり進めていきたい」と述べた。

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