核兵器のない世界に 藤森俊希さんが講演

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ノーベル平和賞の話題に触れながら核兵器のない世界の実現に向けて講演する藤森さん

日本原水爆被害者団体協議会(被団協)事務局次長で、昨年12月のノーベル平和賞授賞式に出席した藤森俊希さん(73)=茅野市=を講師に迎えた「核廃絶への道」講演会(ヒバクシャ国際署名を進める茅野市民の会準備会主催、同市、長野日報社など後援)は18日、同市の市民活動センター「ゆいわーく茅野」で開いた。藤森さんは「子どもたちの明るい未来へ~核兵器のない世界をわたしたちの力でつくりだそう」と題し、授賞式の様子を交えて話し、市内外の約80人が聴き入った。

同準備会の小平昭七代表は「昨年は核兵器禁止条約の採択、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞授与など意義ある出来事があった。今日の集会で活動をより深く、さらに広げていきたい」とあいさつした。

藤森さんは、1歳で広島で被爆、4番目の姉は遺体が見つからなかった。県原爆被害者の会会長も務め核廃絶に向けた活動を国内外で精力的に行っている。講演では、自宅があった場所の地図や、原爆投下直後の街や負傷した人々などの写真、高校生が被爆者の話を聞いて描いた絵などをスクリーンに映しながら、核兵器による被害の恐ろしさや、核兵器の無い世界に向けた世界的な活動を振り返った。その上で「原水協結成から約70年たつが原水爆犠牲者の国家補償など当初掲げた五つの問題は解決していない。核兵器のない世界をつくるために『3千万署名』を続けていかなければならない」と呼び掛けた。

ノルウェー・オスロでの平和賞授賞式の話題では「国連で条約をつくった年にICANが受賞したことは大変なこと。禁止条約の交渉会議の議長、ノーベル委員長、ICAN事務局長と活躍した3人が女性だったことが印象深い」と話した。

講演後の質疑応答では、原発に対する意見や、母親が被爆した参加者から差別や風評被害についての質問もあった。

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