集大成の響き 駒ケ根市のエル・システマ事業

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今年度の集大成としてバイオリンの演奏を披露する弦楽器教室の児童ら

南米ベネズエラ発祥の音楽教育「エル・システマ」事業に取り組む駒ケ根市は24日、赤穂東小学校の児童を対象に今年度実施した弦楽器教室の発表会を同市上穂栄町の駒ケ根総合文化センターで開いた。昨年7月から教室で取り組んできたバイオリンの演奏を、今年度の集大成として発表。来場した保護者や関係者ら約40人の前で成長した姿を披露した。

エル・システマは集団での音楽教育を子どもたちに提供するプログラム。忍耐力や協調性、自己表現力を育てる効果が注目されている。市は音楽を通じて子どもたちの生きる力を育もうと、今年度からプログラムを導入。同事業に関する協定を結ぶ社団法人エル・システマジャパン(東京都)から講師を招き、手始めに赤穂東小学校を対象とした弦楽器教室を開いた。

週1回のペースで開いてきた教室には希望する1~6年生の児童27人が参加。全員が初心者で、バイオリンの持ち方や音の出し方といった基礎から学んできた。

この日は習熟度に応じたグループごとに演奏を発表した。「メリーさんのひつじ」や「大きな栗の木の下で」「喜びの歌」など6曲を披露し、最後に七つのパートに分かれたパッヘルベルの「カノン」を全員で演奏。会場に優雅な調べを響かせ、客席の保護者らを魅了した。

6年生の女子児童は「バイオリンは簡単そうに見えるけど、やってみると難しい。練習して音がちゃんと出るようになった。音が重なるととてもきれい」と笑顔。「中学に行っても演奏を続けたい」と話していた。

市は来年度から同事業の対象を市内全校に広げる計画。今後ビオラやチェロなど、指導する楽器の種類も増やしていく方針だ。

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