原村ペンション方向性模索 社団法人設立へ

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原村ペンション・ビレッジの経営者らと社団法人の設立を目指す中村さん

原村ペンション・ビレッジ全体のビジョンを考える持続可能な組織をつくりたい―。村内でウェブ制作会社を運営する中村洋平さん(37)は、賛同するペンション経営者とともに4月中にも社団法人組織を設立する。原村の観光拠点として40年余りの歴史を持つ同ビレッジの雰囲気を生かしながら、新しい形の活性化を模索する。

ペンション・ビレッジにはかつて観光協会があり、さまざまなイベントを開催していたが2011年に解散。12年に村役場に事務局を置く村観光連盟ができたが、経営者同士がまとまって意見交換する場はなくなったという。

中村さんは両親が経営する原村のペンションで生まれ育った。都内の大学でウェブ開発を学び、東京の会社で15年ほど働いた。「生まれ育った地域を未来につないでいきたい」との思いから古里に戻り、仲間とともにウェブ制作会社を16年に設立。昨年10月ごろからペンション経営者らに社団法人の設立を提案し、自らの考えを説明して回った。現在は30人ほどの経営者が賛同しているという。

中村さんは、経営者らが事務局も担った当時の観光協会とは異なり、社団法人の会員は経営者だが、事業自体は独立した事務局が担うシステムを提案する。「社団法人は全体の方向性を決める組織。その考えを実行する事務局はさまざまなスキルを持つ異業種が担う」と組織のあり方を説明する。

社団法人設立後にまず取り組みたいことは老朽化した空き家ペンションの「リノベーション(刷新、修復)」だ。近年は素泊まりや自炊施設の併設など、若者や外国人の要望に対応した多様な宿泊施設が人気を呼んでいるという。既存の施設を生かしつつ、新しい宿泊のあり方を示したい―。ペンションの新しい可能性に向けて一歩を踏み出す。

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