肝臓がんの治療法紹介 幕内雅敏さんが講演

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肝臓がんの手術について語る幕内雅敏さん

岡谷市と市病院事業は14日、東和病院(東京)名誉院長で、世界で初めて成人生体肝移植に成功した幕内雅敏さんの講演会「肝切除の発展と生体肝移植」を同市のカノラホールで開いた。市民公開講座として開催。市内外から約350人が来場し、肝臓がん治療について理解を深めた。

幕内さんは肝胆膵外科が専門。元信州大医学部教授で、当時女児に対して国内3例目となる生体肝移植を行い、1993年には成人生体肝移植に成功した。講演では、かつて肝臓の手術を受けた患者の多くが術後6カ月以内に亡くなっていたと説明。見極めが難しいとされていた肝臓の切除量の目安となる「幕内基準」を考案し、手術関連による死亡率が大きく低下したと伝えた。

手術の死亡率を減少させるためには、出血量を減らすことが大切として、肝臓に血液が流れ込まないよう15分間遮断し、5分間流入を再開する方法などを紹介。医者としての厳しい姿勢を垣間見せながら、「再発しないよう丁寧に、焦らず緊張感を持って手術をしなければならない」と力を込めた。

講演会に先立ち、岡谷市民病院(同市)消化器外科部長の三輪史郎さんが「肝腫瘍の外科治療について」と題し、幕内さんが考案した肝臓切除の手術法について紹介した。

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