2018年05月29日付

LINEで送る
Pocket

香ばしい五平餅を見てお腹が鳴り「2本ください」。行事目白押しの大型連休中。宮田村の女性グループの手作りの味が力になり、取材尽くしの1日を乗り切ることができた。朝の連続テレビ小説で脚光を浴び、岐阜では五平餅の売れ行きが伸びているそうだ▼大型連休まで伊那市創造館で開かれた大昆蟲食博。地域のザザムシ、イナゴ、蜂の子等々に、世界の昆虫食を加えて文化を見つめ直した。入場無料のため来場者数はつかめないが、関係者に聞くと見た目でも盛況ぶりが実感できた。企画展目当てに東京から来た小学生にも出会った▼諏訪人の自分も蜂の子やイナゴは幼少期から慣れ親しんだ味。某スナック菓子ではないがイナゴの佃煮は、やめられない、とまらないことが多々ある▼「自分たちの食文化を卑下する人も多い」。企画展のシンポで信州大農学部の松島憲一准教授の話を聞いた時、はっとした。うまいと食べている佃煮を遠方からの来客に出す時、信州流おもてなし言葉で自分も「こんなものしかないですが」と言ってしまうだろう。知恵と技術を駆使し、労力をかけて捕る昆虫。それらを育む豊かな自然。受け継がれる味付け。誇っていい文化なのに▼7~9月の信州の観光企画は「食」を柱に誘客を図る。「おいしいから食べてみてください」。食文化や担い手を、豊かな環境を残すためにも郷土の味に誇りを持って発信したい。

おすすめ情報

PAGE TOP