駒ケ根市が「エル・システマ」体験会

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講師からバイオリンの演奏法を習う子どもたち=駒ケ根市役所

南米ベネズエラで40年以上前に始まり、世界約70カ国に普及する音楽教育活動「エル・システマ」を実践する駒ケ根市は17日、今年度の体験会を市役所で開いた。参加した市内5校の小学生約60人が、同プログラムによるバイオリンの演奏を体験した。

エル・システマは、家庭の経済状況や障がいの有無を問わず、子どもが無償で参加できる音楽教育。参加者は演奏技術が向上するほか、協調性や忍耐力、自己表現力が身に付くという。運営は寄付金で賄われている。市は昨年度、音楽を通じて「子どもの生きる力を育もう」と同プログラムを導入した。

この日は市と事業の協定を結ぶ一般社団法人「エル・システマジャパン」(東京都)のスタッフが来場し、児童にはバイオリンの演奏方法を教え、保護者には事業内容を説明した。バイオリンを初めて奏でる児童が多く、音楽講師から楽器の持ち方や弾き方を学んだ後、みんなで「聖者の行進」を奏でた。

同市赤穂東小3年の酒井絢未さん(8)は「最初はバイオリンの音が出なかったけど音が出るようになると楽しかった。もっと弾けるようになりたい」と話した。

エル・システマジャパンの加藤カヨさんは活動の効用を「みんなで音楽に取り組むことで、助け合う気持ちを育み、演奏できるようになる達成感や自信も得られる」と説明。「一緒に演奏すると楽しいので、練習が長続きする傾向にあり根気も身に付く。ぜひ、多くの児童に体験してほしい」と呼び掛けた。

同法人は今月23日に駒ケ根市内で練習会を計画。その後も練習を続けた児童は、ベネズエラのプロ奏者と東京芸術劇場(東京都)で今秋開く演奏会へ出演する。

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