駒工高に電波望遠鏡 4台設置へ準備進む

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駒ケ根工業高校(駒ケ根市)のサイエンス同好会などは、宇宙電波観測のため新校舎屋上に干渉計型電波望遠鏡の設置を進めている。9日には、屋上に設けた望遠鏡の移動用レールの仕上げ作業を実施。計画では2017年度までに電波望遠鏡4台を設置する予定で、今後は望遠鏡の駆動装置の設計に取り組むという。

屋上に設置した電波望遠鏡の移動用レールの仕上がりを確かめる生徒ら

屋上に設置した電波望遠鏡の移動用レールの仕上がりを確かめる生徒ら

同校は創立50周年記念の一環で、13年に国立天文台野辺山宇宙電波観測所(南佐久郡南牧村)の指導を受けて生徒が電波望遠鏡を製作。中庭に設置して太陽観測を行っている。今回は、複数の望遠鏡を組み合わせることで観測精度を上げる干渉計型を採用しており、新校舎が完成した昨年8月から準備を進めている。

移動用レールの設置は、同観測所の電波望遠鏡設置などを手掛けた赤阪鉄工所(本社東京都)の技術者が無償で指導。ステンレス製のレールは東西14・5メートル、南北11メートルのL字型で、水平精度1ミリ以下で固定した。この日は最終仕上げでレールを塗装したほか、望遠鏡の移動台を乗せて走らせ、平行精度も確かめた。

「干渉計型電波望遠鏡を設置しようと試みる高校は全国でも初めて」と同観測所技師の篠原徳之さん(53)。同鉄工所プラント営業チーム部長の森川洋行さん(62)も「専門的な研究機関に電波望遠鏡を設置したことはあるが、高校生の依頼は初めて。若い人から宇宙への関心が高まることはうれしい」と話している。

同好会に所属する情報技術科3年の小松暉敬君(17)は「やっとレールが完成した。これから電波望遠鏡作りや駆動のためのプログラミングなどを頑張り、早く天体を観測したい」と意気込んでいる。

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