本宮一の先端で制作 矢崎虎夫の木像初公開

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みやこ美術で初公開された矢崎虎夫作の「達磨大師像」

みやこ美術で初公開された矢崎虎夫作の「達磨大師像」

茅野市出身で同市名誉市民の彫刻家、矢崎虎夫(1904~88年)が60年前に本宮一之御柱の先端で制作した達磨大師像が、JR茅野駅前ベルビア2階の画廊「みやこ美術」で初公開されている。同画廊は「御柱から生まれた大変貴重な作品」とし来場を呼び掛けている。

達磨大師像は高さ23センチ、幅・奥行き各7センチ。裏側に本宮一の「冠」で彫刻したことが記されている。矢崎は当時52歳。彫刻家石井鶴三と法隆寺金堂( 奈良県)再建の修復彫刻に当たった後、古里の茅野市塚原で創作活動を続けていた。

地元のちの・宮川地区は1956(昭和31)年の諏訪大社御柱祭で「本宮一」を担当しており、矢崎は冠落としをした御柱の先端をもらい受け、達磨大師像を造形したようだ。作品は近所の白岩山惣持院(塚原)に寄進した。

名誉住職の備前宥純さん(88)は当時、惣持院に入山した直後で、正月などに法華経を信仰する矢崎の家を訪ね、祈とうをしたり、薫陶を受けた。禅宗開祖の達磨大師を御柱でつくった理由は「分からない」としながらも、神仏習合の歴史を踏まえ、厚い信仰心に基づくものではないかと推察した。

備前さんはこれまで、本堂上段之間に達磨大師像を祭っていたが、御柱年に大勢の人に見てもらおうと同画廊に声を掛け、初めて公開した。「御柱を通して表現されている、先生の気持ちを感じてとってほしい」と願っている。

今月中は展示する予定。時間は午前10時~午後7時、木曜定休。問い合わせはみやこ美術(電話0266・82・0031)へ。

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