06年7月豪雨 岡谷の久保寺で13回忌法要

LINEで送る
Pocket

2006年7月豪雨の犠牲者を追悼した13回忌法要

12年前の2006年7月豪雨の土石流災害で7人の犠牲者を出した岡谷市湊の小田井沢川に近い久保寺(須藤翠巖住職)で、命日の19日早朝、慰霊の13回忌法要が営まれた。遺族や地域住民ら約50人が参列し、同じ湊地区の小坂観音院の中島宥明住職も随喜(参列)。年忌に合わせて犠牲者の戒名が彫られた慰霊石板(石製の位牌)の開眼・安置法要と、今月起きた西日本豪雨災害など全国の災害犠牲者を追悼法要も行った。

同寺と同寺の花園檀徒会(小口ひろ明会長)が遺族や地域住民に呼び掛けて開いた。参列者で般若心経を唱え、導師の須藤住職らの読経の中、祭壇に安置した慰霊石板に向かい一人ひとりが焼香して、犠牲者の冥福を祈った。法要後の法話で須藤住職は、「地元のお寺として災害を忘れることなく、ご縁の深かった犠牲者の霊位に報いたい」と述べた上で、「仏教には無常という言葉がある。今生かされている人は、今何をなすべきか深く考えてほしい」と語りかけた。

法要には犠牲になった7人(5家族)のうち6人(4軒)の遺族が参列。水防活動中に土石流に巻き込まれて犠牲になった消防団員の小坂陽司さん=当時(46)=の妻、祐子さん(55)は法要後の取材に、「西日本の災害を見て12年前を思い出し、悲しさがあふれてきた。これまで周りの人に助けられ、地域に恩返しをしながら頑張ってきた。生かされている命を大切にしたい」と話していた。

法要を主催した檀徒会会長で、災害時に地元の花岡区長だった小口さんは、「山の手入れを続けているが、みんなで地域を守らなければならない。自分の命が保証されるなら、ボランティアで参加していくのが当然だ」と、安心・安全な地域づくりに改めて思いを込めていた。

おすすめ情報

PAGE TOP