核兵器廃絶願う 広島原爆の日、各地で催し

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「広島平和の旅」の感想を語り、広島市長のメッセージを代読する中学生たち

6日は73回目の広島原爆の日。諏訪地方でも各地で、子どもから高齢者まで大勢の人が参加して平和や核兵器の廃絶を願う催しが開かれた。参加者は照り付ける日差しの中で”あの夏”に思いをはせ、改めて犠牲者の冥福や恒久平和を願っていた。

■広島市長のメッセージ代読 茅野で平和祈念式

第23回茅野市平和祈念式(実行委員会主催)は、「原爆の火」がともる市運動公園の平和の塔前で行われた。中高生や高齢者、政財界の代表者ら約100人が参加。原子爆弾が広島市に投下された午前8時15分に黙とうし、犠牲になった人々に花や折り鶴をささげ、核兵器廃絶と恒久平和を誓った。

品川美好実行委員長は米朝首脳会談など朝鮮半島の非核化の動きに触れ、「広島、長崎の人々を苦しめた核兵器が一日も早くなくなることを願う」と期待した。柳平千代一市長は「戦争の悲惨さを忘れず、平和を願うのが祈念式の意味。戦争は心の負の部分の集合体でもある。一人ひとりが心を見詰め直す機会になれば」とあいさつした。

今年は初めて、広島市長のメッセージを中学3年生が代読し、核兵器廃絶と世界恒久平和に向けた行動を呼び掛けた。作文で選考した中学2年生8人を広島市に派遣する茅野市の平和事業「広島平和の旅」に昨年度参加した生徒たちで、広島市で平和祈念式に参列し、被爆者の話を聞いた経験を踏まえ、一人ひとりが平和の大切さや命の尊さを訴えていた。

閉式後、長峰中3年の守屋耕平さん(15)=同市丸山=は「一つの情報に頼ることなく多様な視点から自分の考えを導き出し、戦争の真実を多くの人に伝えていきたい」と語り、北部中3年の菊池彩夏さん(15)=同市中村=は「茅野市でも平和について考えている人がたくさんいると思った。まずは身の回りに戦争の現実と平和の大切さを伝えていきたい」と話していた。

■「平和の火」ともし太鼓 岡谷の小井川でつどい

被爆木アオギリの2世が植わる岡谷市の小井川小学校で、「核廃絶岡谷平和のつどい」(岡谷九条の会主催)があった。園児から高齢者まで約80人が参加。「平和の火」をともしながら太鼓を打ち鳴らし、戦争犠牲者の冥福と世界平和を祈った。

広島市から譲り受けたアオギリ2世の前で、岡谷市内の平福寺に残る「原爆の火」を点火台へともして開始。広島に原爆が投下された時刻の午前8時15分に合わせ、黙とうをささげた。

同市神明小3年生有志30人余はそろいの法被姿でばちを握り、御諏訪太鼓や腹話術愛好者でつくる「笑腹太鼓」とともに、「勇み駒」を力強く演奏。恒久平和への願いを込めて、参加者全員で「原爆を許すまじ」「ふるさと」などを歌った。

平和のつどいの笠原忠夫実行委員長はあいさつで、「核廃絶を訴え、世界に向けて平和の音を響かせて」と呼び掛けた。太鼓を演奏した神明小の塩原綾華さん(8)は「二度と戦争が起きないよう祈りを込めて打った」と話していた。

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