高まる再生への期待 上諏訪駅前開発

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「気軽に買い物ができる店が欲しい」「駅前のまちづくりについて住民と話し合って」-。諏訪市のJR上諏訪駅前の商業ビル「スワプラザ」に隣接し開発想定区域内の衣料品店の一部土地の売却などが合意され、前進する見通しとなった駅前の民間開発事業。中心市街地の空洞化が進む中、新たな開発は駅前再生につながるのか。市民からは期待と注文の声が出た。

「開発が進むことを期待している」。地元の本町2丁目駅前通り商業会の宮坂友子会長は、進展への望みを口にする。宮坂さんら駅周辺の商店主や住民ら有志は1月から、駅周辺のまちづくりの目指す方向性について話し合いを重ね、独自の「ビジョン」づくりを進めている。「駅前のまちづくりがどうあるべきか、市民や周辺住民ともよく話し合ってほしい」と指摘する。

諏訪商工会議所の岩波寿亮会頭は「一歩前進できて良かった」と評価する。一方で、開発内容の全体像が見えてこないとし、「早く次のステップが明らかになり、(商議所にも)協力要請がくるようになるといい」とする。

市民からは買い物を楽しめる地域に-との声が上がる。杉菜池に住む女性(71)は「今の駅前はあまりにも哀れ。利用しやすくて気軽に買い物ができる店がほしい」。別の女性は「マンションが計画されていると聞くが、駅前のイメージには合わない。デパートでなくてもいいから洋品店やスーパーがあれば」と話す。

同駅は通学で利用する高校生が多い。諏訪清陵高3年の春山莉輝君(17)=富士見町=は「高校生が気軽に入れる喫茶店や参考書が買える本屋があればいい」。他にも、観光客向けの情報発信の強化や子どもの遊び場が欲しいといった声がある。

事業者は今後、開発内容の具体化作業を加速させる。採算面を重視しつつも、どれだけ住民や観光客らを引き付ける内容になるかが鍵になる。交通の利便性を含め「よっぽどの魅力を打ち出さないといけない」。事業者側は、新たな視点で開発事業に取り組む重要性を指摘した。

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