箕輪ダム 水力発電建設に着手

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県建設部が管理する箕輪町の箕輪ダム。辰野町の横川ダムに続いて県企業局が水力発電事業に着手した

県企業局は、県建設部管理の箕輪ダム(箕輪町)で水力発電建設事業に着手し、発電施設の詳細な設計を進めている。来年度から工事に入り2020年度末の完成と試運転、翌21年度からの本運転を目指していく。年間発電量は一般家庭310世帯分の消費電力に相当する約110万キロワット時を見込む。既存のダムを有効活用して自然エネルギーの普及拡大を図る。

20年度には先行して事業を進める横川ダム(辰野町)で本運用を開始。箕輪と並行して片桐ダム(松川町)でも事業着手しており、南信の県営3ダムで新たな水力発電所が稼働する。県では部局間連携を強め、他の既存ダムでも導入の可能性を探っている。

箕輪ダムも、地元関係者を交えた研究会での説明や合意を経て、プロポーザル(企画提案)方式で発注。設計・工事の請け負い候補者を選定した。計画によると、ダム本体直下の沢川右岸に外観を木質化した発電所建屋を建設。既設の管から分岐する形で水車式発電機に通じる水圧鉄管を埋設する。

有効落差は最大約52メートル、最大出力は199キロワット。県企業局南信発電管理事務所(伊那市)によると、水道用水に手を付けないほか、発電後は沢川に水を戻すため、下流部の水量や農業用水にも影響は出ない。県道諏訪箕輪線沿いにあるダム管理棟近くには、発電所内部の状況や発電量を表示する案内板を置く。

「信州の水の恵みと既存のダムを活用して新たな自然エネルギーを生み出し、未来へつないでいきたい」と同事務所。企業局が管理する高遠ダム・高遠さくら発電所(伊那市)では、観桜期の堤体ライトアップなど地域と連携した取り組みを始めており、3ダムでも「地元の皆さんと地域振興への活用策を探っていきたい」としている。

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