登戸研究所解明資料並ぶ 駒ケ根市立博物館

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「風船爆弾」の模型も展示する登戸研究所調査研究会の企画展=駒ケ根市立博物館ロビー

太平洋戦争末期に伊那谷へ疎開した旧陸軍の謀略機関登戸研究所について学ぶ「登戸研究所調査研究会」主催の企画展「本土決戦と秘密戦~その時登戸研究所は何をしたか」が駒ケ根市立博物館で開かれている。1989年から赤穂高校(駒ケ根市)平和ゼミの調査により解明した同研究所に関する資料などを展示している。9月9日まで。

同研究所は、破壊やスパイ工作を秘密裏に研究する目的で東京に設立後、神奈川県へ移転。45年には空襲の激化などにより長野県内に疎開した。上伊那には本部と毒薬や細菌、特殊爆弾を開発する第2科、第4科があり、駒ケ根では缶詰型爆弾などを作っていた。終戦直後には陸軍がかん口令を敷き、資料を焼却処分した。

平和ゼミの生徒が調査したことで、事実を知る高齢の地元住民が口を開き、実態が初めて明らかになった。

会場には登戸研究所の解説パネルのほか、平和ゼミを指導した元高校教諭、木下健蔵さんが所有する飲料水確保を目的とした水中の細菌をろ過するための「石井式濾水器濾過筒」や、当時の飯田高等女学校(飯田風越高校、飯田市)の生徒に作らせた風船爆弾を、2014年に復元した模型もある。

展示最終日の9月9日午後2時からは駒ケ根市赤穂公民館で明治大学平和教育登戸研究所資料館の山田朗館長らを講師に迎えた講演会を予定する。

問い合わせは駒ケ根市立博物館(電話0265・83・1135)へ。

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