ニッコウキスゲ守れ 車山肩、富士見台にシカよけ電気柵

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車山肩東側の草原再生モデル事業区にシカよけ電気柵を設置する関係者

車山肩東側の草原再生モデル事業区にシカよけ電気柵を設置する関係者

県や市町、地権者などでつくる霧ケ峰自然環境保全協議会は19日、ニホンジカによる花芽の食害や植生地の踏み荒らし被害を防ごうと、ニッコウキスゲの群生地でもある車山肩、富士見台(諏訪市)に電気柵を取り付けた。車山肩の一部区域には花が撮影しやすいようにと、高さを抑えた二重柵を引き続き設置した。

約50人が参加し、高さ1・5メートルの支柱を立ててから電線を張った。段違い平行棒のような構造の二重柵は長い方の支柱でも高さ1・1メートル。電線の上からニッコウキスゲの写真が撮れるよう配慮した。車山肩の東に位置し、秋にササを刈る草原再生モデル事業区も電気柵で囲い込んだ。
 霧ケ峰の玄関口となる園地や車山高原、鋼鉄柵を常設する八島ケ原湿原を含め、今年度のシカよけ柵の総延長は約14・4キロになる。協議会事務局の県諏訪地方事務所環境課は「柵で守らないと花が楽しめない状況だ」と、対策の必要性を強調していた。

ニッコウキスゲは例年7月中下旬に盛りを迎え、高原利用者の数もこの時期にピークとなる。霧ケ峰の電気柵は微量な電流を一定間隔で流す仕組みで危険性は極めて低いものの、静岡県で昨年起きた感電死事故後、散策者に柵の存在を知らせる表示板を増設している。

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